【東京五輪】IOCツートップが広島、長崎を訪問も「ノーモア五輪」の大批判

IOC・バッハ会長(ロイター)

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)とジョン・コーツ副会長(71)のツートップが、国連で採択された「五輪休戦決議」の期間が始まる7月16日にそれぞれ広島、長崎を訪問することが濃厚になってきた。被爆地を訪問することで「平和の祭典」をアピールするとみられ、近く正式発表される見通しだ。

しかし、そんな2人の思惑とは裏腹に、国内からは強い拒否反応が出ている。もともと両氏の傲慢な発言は度々、批判の対象になってきた。元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(52)は報道番組内で「バッハさんとコーツさんだけは(日本に)入れてほしくないっていうのが、ほとんどの日本国民の感情だと思います」と話していたが、今回のあからさまな〝平和アピール〟は火に油を注いだようだ。

SNSでは「お願いだから来ないで」「リモート参加でいいじゃないか」「パフォーマンスはやめてくれ」と嫌悪感を示す声が噴出。本来なら反原発のスローガン「ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ」が叫ばれる催し物だが、皮肉にもツイッターでは「#ノーモア五輪」「#ノーモアIOC」といったハッシュタグが乱立している。

これまで国民の声を無視し〝五輪ファースト〟の姿勢を貫いてきたツケが開幕1か月を切った状況で回ってきたようだ。

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