DeNA・坂本が〝雨ニモマケズ〟臨時本拠地・神宮で今季2勝目「粘りの投球できた」

今季2勝目を挙げた坂本

悪コンディションにもめげず冷静さを失わなかった。DeNA・坂本裕哉投手(23)が29日、中日戦(神宮)で今季8度目の先発マウンドに立ち、5回を69球、6安打無四球2失点。6回途中で降雨コールドゲームとなり、チームは3―2で勝利し、自身も今季2勝目を手にした。

この日、ヤクルト以外の球団が本拠地として神宮球場でレギュラーシーズンの試合を行ったのは実に66年ぶり。加えて時折、猛烈な雨が強弱をつけながら降り注いで試合中断となるなどイレギュラーな状況下の中、2年目右腕は自分のリズムを崩さなかった。

初回一死三塁からビシエドに先制打を許し、さらに3連打で2点目を失った。立ち上がりこそ苦しんだが、2回以降は立ち直って無安打投球。ストレートを主体にチェンジアップ、カーブを低めに集めながら要所で組み込み、試合を作った。

降板後、自身の投球について「初回、先頭打者を長打で出塁させ、ツーアウトから連打を許し、その後ビシエド選手を追い込んでから勝負球が決めきれず、複数得点を与えてしまい流れを相手に渡してしまったことが反省です。初回以降は野手の皆さんに助けてもらいながら粘りの投球ができたと思います。次回登板では立ち上がりをしっかり抑え、主導権を渡さないようにリズムの良い投球をしたいです」とコメントした。

前回登板の20日広島戦(東京ドーム)では勝利投手の権利を目前にしながらも4回2/3で降板。この日はその悔しさを晴らす白星となった。

今季初の4連勝となったチームとともに若武者右腕も波に乗っていきたいところだ。

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