【欧州選手権】ドイツがイングランドに敗退…〝死の組〟は全滅 クロアチアは史上初の8強

決定機を外し頭を抱えるミュラー(ロイター)

サッカーの欧州選手権第17日(29日=日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦でドイツはイングランドに0―2で敗れ、8強入りを逃した。ドイツが英ウェンブリースタジアムで敗れるのは1975年以来で46年ぶりとなった。

ドイツは守護神のGKマヌエル・ノイアー(35)を中心にピンチを防ぐなど、一進一退の攻防が続いたが、スコアレスで迎えた後半30分にイングランドFWラヒーム・スターリング(26)に先制されると、41分にはFWハリー・ケイン(27)にゴールを許した。攻撃陣もFWトーマス・ミュラー(31)が決定機を決めきれないなど沈黙し、敗退となった。

今大会後の退任が決まっているドイツのヨアヒム・レーウ監督(61)は「残念ながらチャンスに得点できなかった」とし、ノイアーは「非常に残念だ。イングランドにダメージを与えられなかった」と振り返ったが、これで〝死の組〟と呼ばれた1次リーグF組を勝ち上がった強豪のフランス、ポルトガル、ドイツと優勝候補の3か国が決勝トーナメント1回戦で姿を消した。

また、ウクライナはスウェーデンに1―1から突入した延長戦の後半16分に途中出場のFWアルテム・ドブビク(24)がヘディング弾を決めて2―1で勝利。史上初のベスト8入りを決めた。準々決勝では7月2日(同3日)にスイス―スペイン、ベルギー―イタリア、7月3日(同4日)にチェコ―デンマーク、ウクライナ―イングランドが激突する。

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