LGBTQ理解深める ヴィアマ 試合通じPR

レインボーフラッグを手に入場するヴィアマテラス宮崎の選手ら

 新富町の女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」は6月27日、同町の富田浜公園で行われた九州2部リーグの公式戦で、性的少数者(LGBTQなど)への理解を深める啓発活動に取り組んだ。選手たちはレインボーフラッグを手にグラウンドに入場し、「個性を認め合い、自分らしく生きていけるクラブを目指す」と来場者に宣言した。
 米国など世界各地で6月は「プライド月間」として、LGBTQの権利や文化への支持を示すイベントが開かれる。今回の試合は国内女子サッカー・WEリーグでも啓発活動として行われている「プライドマッチ」として開催された。
 会場では入場者に赤や青、黄など6色の紙にプライドマッチの意味などが印刷された「新聞」を配り、試合前に皆で掲揚。選手たちは爪にさまざまな色のマニキュアを施すことで、個性の尊重をアピールした。また、カラーピーマンやオクラ、ナスなど7色の地元野菜セットも販売した。
 秋本範子代表は「チームが多様性を認めていると発信することで、LGBTQ当事者など地域で暮らすマイノリティーの人たちに少しでも安心感を与えられれば」と話した。

© 株式会社宮崎日日新聞社