【東京五輪】日本サッカー協会・田嶋会長が現状に言及「さまざまな意見があることは十分理解している」

田嶋幸三会長

日本サッカー協会(JFA)は30日、Jリーグ、WEリーグ、日本障がい者サッカー連盟(JIFF)、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)と協力して「TEAM FOOTBALL JAPAN 2020」を結成したと発表した。

JFAの田嶋幸三会長(63)はオンライン会見で「サッカー日本代表の3チームをサッカー界を挙げて応援し、五輪の意義、その大会を通じて人々が絆を深め合うスポーツ本来の価値を伝えることを目的に結成した」と説明。東京五輪・パラリンピックに出場するサッカー男女日本代表、5人制サッカー日本代表(ブラインドサッカー男子日本代表)の3チームを通じて人々が絆を深め合うスポーツの価値を伝えていく方針だ。

この3チームは、東京五輪・パラリンピックで史上初めて同一のユニホームを着用することが決定した。

また田嶋会長は東京五輪を巡る現状についても言及。「新型コロナウイルスは世界の状況を一変させた。コロナ禍が人々や社会を分断している事実があることも否めない。今も大会の開催にあたってはさまざまな意見や考えがあることは、選手たちも私たちも十分理解している」と語った。

そのうえで「日本、そして世界にスポーツが持つ価値を広めていくことがわれわれの役割だと思う。スポーツの尊さ、価値を発信していく」と強い覚悟を示した。

大会中止を求める世論が根強い一方で、サッカー界は代表3チームのプレーを通じてスポーツの価値を伝えていく。

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