崖っぷちで何とか踏みとどまった。広島は30日の巨人戦(東京ドーム)に1―0で完封勝ち。引き分け以下なら自力V消滅の試合で粘りを見せた。先発の九里は8回途中を無失点の好投。バード、栗林も付け入る隙を与えなかった。
打線は巨人先発・山口に苦しんだ。8回一死まで無安打無得点。それでも野間の今季1号ソロで〝ノーノー〟を阻止し、結局計2安打で勝ち切った。佐々岡監督は九里について「いい攻め、投球だった」と話し、バッテリーを組んだ磯村にも「うまく磯村が引き出した」とたたえた。
新人ながら15セーブ目を挙げた栗林に指揮官は「しびれる(展開の)中で岡本、坂本、梶谷を抑えるのは大したもの。こういう試合を取れるのは栗林がいるからだと思う」と最敬礼。今後に向けては「明日もまた勝っていくしかない。集中して頑張ります」と話した。