価値あるドローに矢野監督は笑顔「きょうは2打点ともマルちゃん」と好調の助っ人称賛

同点弾を放ったマルテはベンチ前でラパンパラ

阪神は30日のヤクルト戦(甲子園)を2―2で引き分け。2位・巨人が広島に敗れたためゲーム差は3に広がった。

投打ともに課題が露呈し、交流戦終了以降4勝6敗と苦しい戦いを強いられてきた矢野阪神にとって、価値あるドロー劇だった。最大の殊勲者は1本塁打を含む3安打2打点のジェフリー・マルテ内野手(30)。初回一死二塁から左中間への適時二塁打で先制点をマークすると、1―2と1点ビハインドの8回には右翼ポール直撃の13号同点ソロ。直近3試合で11打数5安打4打点と好調を持続する背番号31がチームを救った格好だ。

「残念ながら勝つことはできなかったけど、個人的にはすごくいい一日だった。(8回の本塁打は)しっかり強く打つことができたし、いいスイングができた結果がホームランになった」と充実感を漂わせたマルテ。試合前練習中には不振に苦しむチームメート・大山の元へ歩み寄り、明るい表情で励ましの言葉を送る一幕も見られた。

矢野監督も「きょうは2打点ともマルちゃん。難しい場面でいいホームランだった」と笑顔。本塁打を打った後のベンチパフォーマンス「ラパンパラ」も今やすっかりチームに定着。来日3年目助っ人の存在感は日に日に増すばかりだ。

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