メルセデス・ベンツ 新型Cクラス登場! Sクラス譲りの装備が好印象も高価格に「手が出せない」の声【みんなの声を聞いてみた】

メルセデス・ベンツ日本は2021年6月29日(火)、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Cクラス(セダン/ステーションワゴン)を発表した。新型Cクラスは主に、同社のフラッグシップセダン新型「Sクラス」譲りの要素を取り入れた内装、パワートレインは全ラインナップで電動化が行われているのが特徴。ここでは、そんな新型CクラスについてSNSで挙げられているみんなの声を紹介していく。

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス[2021年6月29日発表・2021年7月下旬先行予約受付] [photo:メルセデス・ベンツ日本]

Sクラス譲りの内装・装備に好印象の様子

新型Cクラスの外観は、ボディラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により特殊な陰影を生み出したデザインで、ボディサイズは全長4751mm×全幅1820mm×全高1438mm、ホイールベースは2865mm(欧州参考値)。先代モデルから全幅+10mm、全長+65mm、ホイールベースは+25mmとなり、全体的に伸びやかなシルエットとなっている。

内装は、新型Sクラスと同様に正方形に近いデザインの11.9インチのセンターディスプレイを採用。ドライバーズカーらしく、ディスプレイは運転席側に6度傾けられているため視認性も高い。

さらに、メーターはSクラスと同等の12.3インチのフル液晶タイプを備えるほか、こちらもEクラスや新型Sクラスに採用されているARナビゲーション技術を搭載する。

また、セキュリティー機能でも新型Sクラス同様に指紋やドライバーの声、さらにはPINコードでエンジンスタートができる機能も搭載されている。

このように新型Sクラス譲りの内装・機能にはSNS上でも「新世代のメルセデス顔に内装は新型Sクラスで魅力的」「内装がお洒落。BMWやアウディと比べ頭一つ抜けている」など、ライバルとの比較も含め好印象な声が多く挙がっている。

一方で、後述の通り今回発表されたのがアバンギャルドモデルだけだったのに対し「代を重ねるごとにスポーティー路線に。エクスクルーシブ顔のCクラスはもう日本導入はないのか」という要望の声も見受けられた。

全ラインナップで電動化というと聞こえは良いが…

新型Cクラスのエンジンは、新開発の1.5L 直4ガソリンターボと2.0L直4ディーゼルターボを用意し、どちらもマイルドハイブリッドシステムのISGが設定されている。そのほか、1.5L 直4ガソリンターボに電気モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)も設定している。

そんな全ラインナップで電動化が行われたエンジンについては「電動化といっても一部電動ということでは」「ゆってもマイルドハイブリッドでしょ?」という声も一部挙がっており、「そんなに台数出ないという考えなのだろうけど、PHEVに力を入れてから謳って欲しい」といった声も見受けられた。

スタート価格645万円に「手が出せない」の声

今回発表されたのはセダンのC200アバンギャルド、C200. 4MATICアバンギャルド、C220dアバンギャルド、そしてC350eアバンギャルドの4グレード。そしてステーションワゴンがC200 アバンギャルド、C220dアバンギャルドの2つのグレードと全6種をラインアップする。

価格(消費税込)は、セダンは645万円~、ステーションワゴンは680万円~となる。

そして今回、SNS上で圧倒的に多かったのがこの価格面での声。

「その他装備がすごいのは分かるが、1.5Lターボでこの値段はあまりにも高い」「登場以降、小さなSクラスとしてメルセデスでも手の届きやすいモデルだったが、今や高嶺の花となった」など、これまでメルセデスのベストセラーモデルとして多くの支持を受けていたCクラスに対し厳しい声が非常に多く挙がっている。

中には「載っかってる技術・装備が最新なので高価になるのはしょうがないが、世界の物価が上がるのに反して日本はずっと変わらないまま。これでは手が出せない」などの世界の経済成長と反比例して低迷する日本経済を引き合いに、厳しい現状を嘆く声も少なくない数見受けられた。

このような新型Cクラスの価格に関する声が挙がる中で「現行モデルの在庫狙いを検討中」「新型魅力的だけど、そこまで装備求めてないから値落ちの現行モデルかな」といった、現実路線を挙げる声も聞こえてくる。

1982年にメルセデス・ベンツ初のDセグメントモデルとして登場したW201型「190クラス」を起源とし、以来、全世界で1050万台の販売台数を記録してきた同社のベストセラーモデルであるCクラス。果たして新型Cクラスの売れ行きはどうなるのか? 今後の動向に注目していきたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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