上越一円のアマチュア合唱団が集い歌声を響かせる「第34回久比岐野合唱フェスティバル」(久比岐野合唱連盟主催)が6月27日、妙高市文化ホールで開かれた。小学生から年配者まで20団体、300人近くが参加し、コロナ禍でも対策をしながら実施してきた練習の成果を披露した。
昭和の終わりから続いており、30年以上の伝統があるが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。合唱活動や練習は制限され、昨秋から少しずつ再開しているという。
開会に当たり、同連盟の山田弘理事長(高田木曜会合唱団団長)は「昨年はコロナの影響で一変した。50年合唱をやっているが、こんなに長く練習できないのは初めて。発表の場を設けていただいた妙高の皆さんに感謝します」とあいさつした。
登壇する参加者同士や指揮者までの距離を空けながら、マスクを着けて歌う団体も多かった。
5番目に登場した「くびきのジュニアユースクワイアー2021」は新井中と春日中の両合唱部の合同演奏。NHK音楽コンクールの課題曲「足跡」と復興ソング「未来へつなぐメッセージ」の2曲を、2年ぶりに歌い上げた。
新井中合唱部の尾島有香部長(3年)は「春日中さんと一緒に合唱できて良かった。当たり前じゃない、貴重な経験をさせていただいた」、春日中合唱部の小川芽生部長(3年)は「ホールで歌うことが楽しいとあらためて感じた。みんなのレベルアップにつながると思う」とそれぞれ充実した表情を見せた。
主管団体の一つ、新井混声合唱団の佐藤栄一団長は「合唱は文化であり、心の糧になる」と今後の活動継続に決意を表した。