長崎放送(NBC、長崎市)は30日、11月の社屋移転後に残る現社屋跡地(上町)と、隣接する市社会福祉会館の敷地を一体的に活用するため、同市と共同開発に向けた協議を始めると発表した。具体的な事業計画は未定だが、社会福祉団体が入居する同館の機能を残しつつ、市中心部のにぎわい創出を目指す。
開発エリアは、桜町電停そばの平地約4435平方メートル。両者は本年度から土地活用などについて話し合い、6月には共同開発に関する協議を始めるための覚書を締結した。
NBCによると、本年度中に開発事業者を選び、開発の方向性を決める。来年度から社屋取り壊しや新たな建物の基本設計などに着手し、2025年度以降に開業予定という。
市都市経営室によると、市社会福祉会館は築60年以上の鉄筋コンクリート4階建て。現在は市社会福祉協議会や市老人クラブ連合会など5団体が入居する。老朽化が進み、バリアフリーにも対応していないため、市は建て替えの是非などを検討してきた。
一方でNBCは11月に新社屋(尾上町)へ移転予定で、現社屋跡地の活用方法を検討する中で、市側に一体的な開発を提案した。
現社屋跡地、社福会館敷地 NBCと長崎市が共同開発へ
- Published
- 2021/07/01 11:46 (JST)
- Updated
- 2021/07/26 16:25 (JST)
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