デルタ株猛威もパブ大盛況の英国 サッカー欧州選手権

イングランドの勝利を喜ぶサポーター(ロイター)

危険きわまりない。新型コロナウイルス感染拡大が顕著となっているサッカー欧州選手権で、ベスト4進出がかかる3日のイングランド―ウクライナ戦(ローマ)を前に、英国ではパブが大盛況だ。

英「テレグラフ」によると、ドイツを下しベスト8入りを決めた直後から3日のパブ予約が急増。パブチェーン「ヤングス」の最高経営責任者であるパトリック・ダーディス氏がコロナ直撃後、最も忙しい日になることに備えているという。英国では現在、屋内での会合は2世帯から6人まで、店内は着席形式のみでの営業が許されるなど、規制がある。レストランやホテルなどの業界団体UKホスピタリティのケイト・ニコルズ最高経営責任者は、試合に合わせた特定の規制緩和を求める声を上げた。

欧州選手権を巡っては、各地でのコロナ感染が拡大。英北部スコットランドでも、約2000人が新型コロナウイルスに感染し、広場やパブでのサッカー観戦が原因と指摘されている。英国ではデルタ株が猛威をふるい、新規感染者数は増加中。それでもパブでの観戦はやめられないということか。3日は大変なことになりそうだ。

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