衝撃を与えたフランス代表のEURO早期敗退…崩壊のきっかけはエムバペとジルーの対立

 EURO2020で惨敗したフランス代表は、チーム内で大きな不和が生じていたようだ。フランス紙『レキップ』が報じている。

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 ワールドカップ王者としてEURO優勝筆頭候補に挙げられていたフランスは、ラウンド16スイス戦残り10分で2点差を追い付かれ、PK戦の末敗退。フランスにとってまさかの早期敗退となったが、『レキップ』は大会前に生じたキリアン・エムバペとオリビエ・ジルーの対立が内部崩壊のきっかけとなったと報じた。

 ジルーは大会前に開催されたブルガリアとの親善試合後、「僕が走ってもボールが来なかったから、少し黙ってた。いつも最高の走りをしているは言わないけど、ボックス内で解決策を提供してほしい」とパスを出さなかったエムバペを暗に批判。その後エムバペが激怒し、代表のベテラン勢がなだめる事態に発展した。わだかまりが生じたまま大会に突入すると、選手たちはホテルの設備やフランスサッカー連盟(FFF)の措置でさらにストレスを溜める。

 ブダベストで宿泊したホテルでは、寝室の窓が開けられない窮屈な場所であったため、ポール・ポグバが湖の見渡せるホテルに変えてくれと要求した模様。さらに大会期間中は家族に会えず、選手たちはベルギー代表やスペイン代表は家族と一緒に過ごしていると訴えたが、FFFは安全面を考慮し却下したようだ。これらの要因がスイス戦で顕在化し、試合中には選手同士が罵り合うシーンも。チームワークは破綻してしまい、最終的にEURO敗退という衝撃の結果に繋がってしまった。

地元紙がフランスのEURO敗退を分析 Photo Marko Djurica - Pool

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