神奈川・小田原発、デジタル推進 イノベーションラボ開設 東大大学院と協定も

「おだわらイノベーションラボ」のオープンを祝う関係者ら=小田原市栄町のミナカ小田原

 産学官連携で小田原発の新産業創出につなげようと、小田原市は1日、「おだわらイノベーションラボ」を小田原駅前の商業施設「ミナカ小田原」内にオープンした。ラボ開設はデジタル化推進を掲げる守屋輝彦市長の肝いりで、同市は同日、東京大学大学院情報学環と包括連携協定も締結した。守屋市長は「多くの人が実験しエネルギーをぶつけ合い、この地域からイノベーション(技術革新)を起こしていく」と意気込んでいる。

 ラボはミナカ小田原2階の約180平方メートルにコワーキングスペースやイベントスペースなどを設置。今年4月に市の組織改編で新設された未来創造・若者課とデジタルイノベーション課の職員が常駐し、新規産業創出に向けた相談窓口を担う。

 3月には官民でデジタル化を推進しようと、市デジタルイノベーション協議会を設立。協議会に所属する90事業者のほか、市内の登録企業がラボのコワーキングスペースを利用することができる。市が橋渡し役となり、異業種が交流することで技術革新に向けた土壌づくりに取り組んでいく。

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