川崎・福田市長3選出馬を 政治団体が要請 本人は「しかるべきタイミングで判断」

出馬要請書を受け取った福田市長(右)=川崎市役所

 任期満了に伴う川崎市長選(10月10日告示、同24日投開票)に向け、政治団体「川崎の発展を考える会」は16日、現職の福田紀彦市長に3期目を目指して出馬するよう要請した。市役所で要請を受けた福田市長は謝意を示した上で、立候補の有無は「しかるべきタイミングで判断したい」と述べた。

 同会は、市医師会や県宅地建物取引業協会など、市内で活動する各種団体幹部ら計約220人で構成。この日は髙橋章会長(市医師会)ら3人が福田市長と面会し、▽市民の安全と健康を守る施策充実▽市財政の健全化の推進─など市政継続で9項目の実現を求める要請書を手渡した。

 要請後、同会事務局顧問の砂田慎治さんは、2期8年の福田市政について「評価する声はあったが批判の声はない」と強調。会の内部で「福田さんにもう少し(市長を)やってもらおう」という方向になり、「一切異論はなかった」と話した。福田市長は「要請いただき大変ありがたく、重く受け止めたい。しかるべきタイミングで判断したい」と述べるにとどめた。

 同市長選を巡っては、現時点で出馬表明者はいないものの、市政関係者の間では福田市長の3選出馬が確実視されている。

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