日本パラリンピック委員会(JPC)は2日、東京パラリンピック代表選手の1次発表を行い、史上最多となる221人が選出された。選手団主将は車いすテニス男子の国枝慎吾(37=ユニクロ)、副主将にはゴールボール女子の浦田理恵(44=総合メディカル)が務める。
国枝は2008年北京パラリンピック、12年ロンドンパラリンピックの男子シングルスで金メダルを獲得。最新の世界ランキングでも1位をキープしており、東京パラリンピックでも金メダルが期待される。
国枝は「開催に至るために、さまざまな意見があることは選手も承知しています。それでも、選手としては、開催のためにご尽力いただいたみなさまへの感謝の気持ちを忘れず、またコロナ禍によりさまざまな制約があることを理解し、順守して、試合に臨んでいく所存です」などとコメントを寄せた。
ただ、変異株の流行などもあり、一部からは大会の開催を危ぶむ声も上がっている。この点について、日本選手団の団長を務める河合純一JPC委員長(46)は「多くのパラリンピアンが中途障がいである。これまで当たり前であった状況を失ったという境遇を持っている。その中でもトレーニングや障がいと向き合ってきた姿勢や考え方というのは、きっとコロナ禍のさまざまなみなさんの参考になるのではないかと思っている」と開催の意義を強調した。
また、旗手は卓球男子の岩渕幸洋(26=協和キリン)を起用。女子については後日発表される。