停滞する梅雨前線の影響で神奈川県内は3日、記録的な大雨となり、三浦半島では崖崩れなどの被害が相次ぎ、住民らが不安げな表情を浮かべた。
3日午前8時ごろ、横須賀市緑が丘の「諏訪大神社」で、神社の横にある崖が突然崩れ落ちた。宮司の畑年(みのる)さん(84)によると、崖地は市有地で、7~8年前から擁壁に隙間ができたため、市に連絡していたという。畑さんは「以前から危険だと思っていた」と話した。
同市田浦のメガソーラーの工事現場でも同日午前9時ごろ、崖崩れが起きた。市によると、近隣の住宅などには被害はなかったが、住民の要望を受けて近くのコミュニティセンターに自主避難所を開設した。
逗子市の横浜横須賀道路逗子インターチェンジ付近では、同日午前8時10分ごろ、道路脇ののり面が崩れ、車1台が巻き込まれた。近くに住む50代の男性は「私の家の裏にも斜面がある。固められているが、安全とは言い切れない」と話していた。(尹貴淑、砂田弘明)