安定感抜群だ。レッドソックスの澤村拓一投手が３日（日本時間４日）、敵地でのアスレチックス戦でまたも好リリーフを見せた。
出番は６回無死二塁の場面。先発リチャーズが先頭から連打を許して１点差に迫られ、一打出れば同点のピンチで澤村は２番手としてマウンドへ。まず６番・ラウレアーノを内角へのスプリットで詰まらせ遊ゴロ。続く７番・マーフィーに四球を与え一死一、二塁としたものの、８番・ブラウンは左飛、最後は代打・ローリーを高速スプリットで遊ゴロに仕留めて、１点リードを守り切った。
１回を投げて無安打無失点１四球。これで６試合連続無失点とし、澤村の防御率は２・４８となった。チームは延長１２回までもつれた試合をサヨナラ負けで落とし、連勝は「８」で止まった。だが、２位・レイズとのゲーム差は４・５。まだまだア・リーグ東地区首位の座を快走中だ。
澤村に対する信頼も揺るぎない。そんな日本人鉄腕がチームメートとすっかり溶け込んでいることを示す動画が今、ボストンのファンの間で話題になっている。現在６勝の左腕エドゥアルド・ロドリゲスがインスタグラムのストーリーズ機能で澤村のユニークな姿を公開したのだ。
１４秒間の動画に納められているのは、球場内の関係者専用ダイニングルームとみられる場所での一コマ。澤村がスプーンを片手に、室内にＢＧＭで流れるアリシア・キーズの名曲を、美声とともに見事に英語で歌い上げるシーンが映し出されている。
米スポーツ専門局「ＮＢＣスポーツ」のレッドソックス番記者ジャスティン・ラガー氏も同局公式サイトで、この動画をトピックスとして取り上げてた。記事では「アリシア・キーズの『Ｉｆ Ｉ Ａｉｎ’ｔ Ｇｏｔ Ｙｏｕ』は名曲です。（中略）澤村は木のスプーンをマイク代わりにして、歌い上げました。見てください。冗談はさておき、悪くないですね」などとリポート。そして「３３歳の彼はボストンでリリーフとして今後も大きな活躍とともに、たくさんのイニングを投げ続けるだろう」との言葉で締めている。
この動画についてはＳＮＳ上でもボストンのファンから「私はヒロカズが大好きです」「この男はピッチング同様、エネルギーが最高だ！」なとど多くのコメントが書き込まれており、現地でも大好評のようだ。
