【東京五輪】ウガンダ感染コーチ 隔離後に再び陽性も…「2回目は野放し」対応で大波紋

泉佐野市の千代松市長

大阪・泉佐野市が4日、東京五輪に向けて来日したウガンダ選手団のうち空港検疫で新型コロナウイルス感染が判明した男性コーチが隔離後に再び陽性判定が出たと発表した。

当該コーチは6月19日に成田空港の検疫で新型コロナの陽性判定が出て一時隔離措置となり、規定の療養期間を終了した後で1日に泉佐野市内の宿舎に移動。3日に行われたPCR検査の結果、再び陽性だったことが判明した。

同市は今後の対応について「厚生労働省によると新型コロナウイルス(変異株を含む)の陽性者は、一般的に療養期間終了後も長期間にわたって陽性の検査結果になることが一定数ありますが、退所後の検査結果が陽性判定であっても、二次感染のリスクが低いことから元の生活に戻れることとされており、感染症法関連法令に基づく隔離等の新たな措置の必要性がないことを確認しています」と説明し、陽性判定が出ても隔離措置などの対策は取らない見込み。

さらに「このメンバーは新規陽性者ではなく、陽性確定後、すでに検疫所が指定する療養期間を経て退所している者であることから、今回の陽性判定によりこの者に対して新たな療養や行動制限などを行う必要はなく、また療養施設退所後にこのメンバーとの接触があった場合においても新たな濃厚接触者として特定されることはありません」と濃厚接触者も特定されないと強調した。

陽性判定が出ているにも関わらず、2回目ならば〝野放し〟になる現在の指針。海外からの来日者に感染者が続出する中で、東京五輪を前に感染対策のあり方が大きな議論を呼びそうだ。

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