ようやく止めた。DeNAが4日、巨人戦(神宮)で3―2と勝利。ここまで開幕から11戦未勝利(8敗3分け)と球団ワースト記録を更新していたが、12戦目にして初白星をつかんだ。
先発マウンドに立った大貫が5回2/3を投げ、9安打を浴びながらも1失点に抑えて今季3勝目。立ち上がりから毎回走者を背負う苦しい投球となり、2回にはスクイズで先制を許したものの、要所を締めて最少失点で踏ん張った。
打線も1点を追う3回に宮崎の7号逆転2ラン、7回には佐野の適時二塁打が飛び出してリードを広げた。9回に入って守護神・三嶋が一発を浴びて1点差とされたが、逃げ切りに成功した。
試合後の三浦大輔監督(47)は「本当によく最後まで踏ん張ったと思う」と安どの表情。大貫に関しては「ボール自体は良かったと思う。持ち味のゴロを打たせて取るというところでヒットは打たれたが、全部単打だった。その辺が踏ん張れた理由。いいピッチングだった」と評価し、打線についても「宮崎も佐野も、いいところで打ってくれた。そのリードをよくみんなが守ってくれた」と目を細めた。
そして今季巨人戦初勝利には「対ジャイアンツではやっと1つ勝てたが、1つ勝ったことによって流れも変えられると思う。接戦を取れたというのは大きな1勝」と述べ、表情を引き締めていた。
息を吹き返しつつあるチームはこれで直近の10試合を7勝3敗と大幅に勝ち越し。4位・中日にも1ゲーム差へと急接近した。