ノーヒッターの呪い? カブスが逆転負けで泥沼の9連敗

【カブス2-3レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

今季は敵地でノーヒッターを達成したあとにオリオールズが敵地20連敗、ダイヤモンドバックスがメジャー史上ワーストの敵地24連敗を喫したことが「敵地ノーヒッターの呪い」として話題になったが、日本時間6月25日の敵地でのドジャース戦で球団史上初の継投ノーヒッターを達成したカブスも、それ以降1度も勝てていない。8連敗ストップを目指したレッズ戦で、カブスは2点を先行したものの、2回裏に1点、7回裏に2点を奪われて逆転負け。9連敗で貯金がなくなった。

カブスは先発のカイル・ヘンドリックスが6回5安打1失点の好投を見せ、6回終了時点で2対1と1点をリード。ところが、2番手ダン・ウィンクラーが7回表一死満塁から押し出し死球で同点に追いつかれ、3番手アンドリュー・チェイフィンはジェシー・ウィンカーをファーストゴロに打ち取ったものの、一塁のベースカバーが少し遅れ、勝ち越し点を献上。1点を追う9回表に一死1・2塁のチャンスを作ったものの、ウィルソン・コントレラスがサードゴロ併殺打に倒れて万事休すとなった。

今季はオリオールズがジョン・ミーンズの敵地でのノーヒッター達成後に敵地20連敗。ダイヤモンドバックスもダブルヘッダーの7イニング制で参考記録ながらマディソン・バムガーナーが敵地でノーヒッターを達成した直後に敵地24連敗を喫した。カブスはドジャース4連戦、ブリュワーズ3連戦、レッズ3連戦と敵地での戦いが続いたが、ドジャース4連戦の初戦で継投ノーヒッターを達成したあと9連敗(対照的にドジャースは9連勝)。継投ノーヒッター達成時点では貯金9で地区首位タイだったが、瞬く間に地区3位に転落し、貯金もなくなってしまった。

デービッド・ロス監督は「我々は頑張っていると思う。みんなが全力で取り組んでいる。集中力が欠けているわけではないし、悪い野球をしているとも思わない」と選手たちをかばったが、このまま負けが続くようであれば、開幕前に噂されていたチーム解体が実行に移される可能性もある。前半戦の残り7試合はホームでの戦いが続くだけに、まずは9連敗で失った貯金を1つでも取り戻しておきたいところだ。

なお、レッズの秋山翔吾は出場機会がなかった。

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