「モータルブリッツ」の韓国XR企業が上場へ、証券市場に審査請求 

拡張現実(XR)ベースのメタバース(metaverse)企業であるスコネックエンターテイメント(Skonec entertainmnet)は、韓国のコスダック市場に上場のための予備審査を請求したと2日、明らかにした。今年の下半期上場を目指し、企業公開(IPO)の手続きを進めている。

2002年に設立されたスコネック社は、仮想現実(VR)を超えた、拡張現実(XR)技術をベースにしたメタバースコンテンツとサービスを提供する会社だ。ゲーム市場はもちろん、化学、消防、防衛、治安など、様々な産業分野でのサービスを行っている。

ゲーム部門では、仮想空間で楽しむことができるガンシューティングゲーム「モータルブリッツ(Mortal Blitz)」を2017年に発表した。当時、北米と欧州などでゲームのダウンロード数1位を記録した。昨年からは、ソニーが運営するプラットフォームであるPSVRに初めてVR FPS(一人称シューティングゲーム)のジャンルに有料化(F2P)システムを導入した。

バーチャルリアリティ関連の国家事業にも参加している。 2020年には韓国環境産業技術院と化学物質安全院が支援する研究事業に参加し「化学事故対応訓練シミュレーション」を世界で初めて開発。環境部長官賞を受賞した。この他にも、実際の状況と同じようなレベルの訓練が必要となる8防衛、治安、消防の分野での国策事業に参画している。

ファン。デシル=スコネックエンターテインメント代表は「過去20年以上にわたり安定した技術の研究を通じて、メタバース技術企業の標準になるために努力してきた」とし「上場後、メタバース企業としての地位をさらに強固固めることはもちろん、公募資金を活用して新規事業の展開、コンテンツの開発と競争力のある技術を研究?開発に集中するだろう」と明らかにした。

(構成:KOREA ECONOMICS編集部)

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