韓国JYPエンターテイメントが仮想通貨企業と提携、その深淵なる理由

日本でJ.Y. Parkという名で知られる韓国の有名プロデューサーのパク・チニョン氏。そのパク氏が代表プロデューサーをつとめるJYPエンターテイメントが仮想通貨企業と提携した。JYPには有名グループである2PMやTWICEなどが所属する。

JYPは1日、韓国の仮想通貨取引所大手「アップビット」を運営するドゥナム(Dunamu)との提携を発表した。パク氏は同社の株式365億ウォン(約36億円)分をドゥナム側に売却。JYPはドゥナムと協力してKポップベースNFT(Non-Fungible token、非代替性トークン)プラットフォーム事業に乗り出す予定であり、共同事業のための新規法人も設立する。

NFTは昨今、ビジネス界でも大きな注目を集めている技術だ。仮想通貨と同じブロックチェーン技術を用いることで、コンテンツなどの不正コピーの防止や、デジタル空間上での売買を自動化することができるようになる。JYPなどエンターテイメント企業からすれば、所属アーティストの楽曲や映像などをデジタル販売する上で極めて重要な技術だ。

JYPは「所属アーティスト及びこれらの独創的、専門的なコンテンツが2つのツリーのブロックチェーン基盤技術とグローバルネットワークなど結合して新たな付加価値を創出し、NFTプラットフォーム事業にも相乗効果を発揮するものと期待される」と説明した。

韓国ではコロナ下で、KPOPアーティストのオンライン活動が多く展開されたこともあり、エンターテイメント企業の間でNFTへの関心が高まっていた。

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