横浜マリノスDF実藤、J1通算100試合を達成「チームの雰囲気いい中でうれしい」

練習の合間に笑顔を見せる横浜Mの実藤(右)。3日の柏戦でJ1通算100試合出場を達成した=横浜市内

 J1横浜MのDF実藤友紀(32)が、3日の柏戦でJ1通算100試合出場を遂げた。2011年に川崎でプロ生活を始め、福岡時代にはJ2も経験したベテランは「チームの雰囲気がいい中で達成できてうれしい」と充実感をにじませた。

 敵地での柏戦は畠中の負傷によるスクランブル出場ながら、落ち着いた守備でチームに貢献。2―1で柏を退けて今季初の5連勝とし、自らの記録に花を添えた。昨年11月の浦和戦で自身の記録に王手をかけてから出場機会に恵まれず、「ずっとリーチの状態で恥ずかしいなと思っていた」と照れ笑いする。

 高知大から加入した川崎では5シーズンプレー。スピードを生かした的確なカバリングで攻撃サッカーを支えた。

 「自分の強みを理解できているのも川崎時代があったから。最後の方は(試合に)出られず、苦しい時間を過ごしたけれど、あそこでやってきたサッカーが今に生きている」と振り返る。

 次節は東京五輪開催による中断前最後の一戦で、相手は昨季昇格した古巣の福岡だ。「一緒にやっていた選手には絶対に負けたくない。しっかり勝ち点3を取って(首位の)フロンターレにプレッシャーをかけたい」と必勝を期した。

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