韓国とイスラエル、バイオやAI超音波機などの企業共同開発を承認...さらに技術協力を拡大へ

韓国とイスラエルの企業が人工知能(AI)ベースの超音波診断機やバイオ治療剤などハイテク製品を共同開発する。両国政府間でも共同開発を更に推進する構えだ。

韓国産業省(産業通商資源部)は5日、イスラエルの経済産業省と「第40回 韓-イスラエル産業研究開発財団理事会」をオンラインで開催し、このような内容の共同研究開発(R&D)の課題2件を承認した。

同財団は、韓国とイスラエル共同研究開発基金を管理し、両国の技術協力活動を支援するために2001年に設立された。

理事会によって資金的に支援する共同R&D課題を審議・承認し、両国の技術協力を促進するための重要な問題を議論して決定する。

(写真:5日開催された韓-イスラエル産業研究開発財団理事会の様子=韓国産業省)

この日の理事会では、韓国側からキム・サンモ産業省産業技術融合政策官が、イスラエルの側からアミア・ペルバウム経済産業省上級科学官が代表として参加した。

理事会の承認により、韓国の医療機器企業であるヒルセリオンとイスラエルAIシステム企業であるオンサイトメディカル(Onsight Medical)が、AIガイドベースの超音波診断機を共同で開発することが明らかにされた。

また、韓国のジンメディシンとイスラエルのナノゴースト(NanaGhost)は、バイオ医薬市場に共に進出し、抗がんウイルスにカプセル化方法を融合した新しいタイプの遺伝子-細胞融合治療剤の共同開発を推進することも明らかにされた。

また、両国は、両国間の技術協力を拡大するための「4大戦略」を確定し、今年下半期から本格的に推進することにした。

キム・サンモ産業技術融合政策官は「16年ぶりに技術協力協定が全面改正され、両国の技術協力をより拡大サポートできる財政基盤が用意された」とし「今回合意した新規協力方案を具体化し、韓-イスラエルの《技術協力2.0》の時代を開いていくことを期待する」と述べた。

(参考記事:「韓国の対イスラエル武器輸出、ガザ紛争後の増加に「条約違反になり得る」との批判…ムン政権で増加」)
(参考記事:「韓国サムスンバイオ、イスラエルKAHR社の抗がん剤を受託生産」)

(構成:KOREA ECONOMICS編集部)

(写真:2019年に締結された韓国-イスラエルのFTA協定式で握手するムンジェイン政権大統領とルーベン・リブリン イスラエル大統領=青瓦台)

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