【レスリング】五輪の金候補・高橋侑希 “恩師”のプロレスラー柴田勝頼に「メダルかけたい」

高橋侑希(右)と柴田勝頼

レスリングの東京五輪男子フリー57キロ級代表の金メダル候補・高橋侑希(27=山梨学院大職)が、恩師のプロレスラー・柴田勝頼(41=新日本プロレス)に必勝を誓った。

柴田は三重・桑名工高レスリング部のOB。高橋が最初に競技を始めた桑名レスリングクラブで子供たちを指導していた。小学生の高橋にとって「すごく大きくて、憧れの人」という存在だ。高橋は2017年に世界選手権で優勝し、同年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」でレスリング特別表彰を受賞。偶然にも柴田も敢闘賞を受賞し、授賞式で再会した。以来、再び交流が始まった。

6月、リオ五輪銀メダリスト・樋口黎(25=ミキハウス)との壮絶なプレーオフを制し、五輪代表に決まった直後、柴田から「おめでとう」とメッセージが来た。「試合を見てくれたんだ! と思いました。『またごはんに連れて行ってください』と言ったら『五輪が終わったら祝勝会だ』と言ってくれた。柴田さんは僕が勝つことしか考えていないんだなと。柴田さんにもメダルをかけたいと思います」と意欲。金メダルを獲得し、恩師の首にかけることを誓った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社