ソフトバンク千賀復帰戦でまさかの3回途中10失点…幕張のロッテファンからもどよめき

10失点降板となった千賀はベンチで給水しながら険しい表情

左足首靱帯損傷から一軍復帰したソフトバンク・千賀滉大投手(28)が6日のロッテ戦(ZOZOマリン)で3回途中自己ワーストの10失点で降板した。負傷した4月6日の日本ハム戦(札幌)以来の一軍マウンドは、ソフトバンクにとっても侍ジャパンにとっても不安の募る結果となってしまった。

初回に先制点を献上するも、2回を9球で三者凡退に斬り、リズムに乗ったかに思われた。だが、3回に2つの押し出しを含む3四球と乱れ、打者12人で7安打を集中されて悪夢のような9失点。これには、幕張のロッテファンからもどよめきが起こるほどだった。

ベンチでじっと腕を組み戦況を見守っていた工藤監督も、3回二死から藤原に3打席連続長打を浴びた瞬間に重い腰を上げて球審に交代を告げた。最速は158キロをマークしたが、序盤から球が浮き、微妙な制球の乱れが見られ、フォークを見切られるシーンが続いた。結局、3回途中9安打10失点。空振りは0だった。

前日に東京五輪代表に正式に追加招集され、注目を集めた一軍復帰戦だったが、思わぬ結果となってしまった。

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