神奈川・厚木でサッカー男子NZ代表が事前キャンプ「バブル不便だが仕方ない」

厚木市で事前キャンプを開始した東京五輪のサッカー男子ニュージーランド代表=同市中荻野の荻野運動公園

 東京五輪に出場するサッカー男子のニュージーランド代表が5日夕、ホストタウンの厚木市で事前キャンプをスタートした。4日に来日したのは選手とスタッフ計31人。今後さらに4人が合流し、16日まで同市で調整を進める。

 選手らは5日夕、宿泊先のホテルから貸し切りバスで練習会場の荻野運動公園(同市中荻野)に移動。乗り継ぎを含め約26時間の長旅の疲れも見せず、声を掛け合いながらランニングやパス練習などに汗を流し、軽快な動きを披露した。

 新型コロナウイルス感染を避けるため、選手やスタッフは、宿泊施設や練習会場など行動範囲を限定して過ごすほか、毎日PCR検査を受ける。外部との接触を遮断して、大きな泡(バブル)で包まれるイメージで過ごすことになる。

 クレイトン・ルイス選手(24)は「バブルの中でのトレーニングや試合は不便だが仕方のないこと。このような状況でも五輪に臨めるのはうれしい。ルールを守ってやっていきたい」と話した。練習会場のピッチ状態を「素晴らしい」とたたえ、「厚木の皆さんに感謝しながら練習したい」と語った。

 五輪・パラリンピックを所管する市企画政策課の梅落秀一課長は「行動制限があってリラックスしてもらうのは難しいが、できる限りのもてなしで、万全な状態で試合に臨んでもらえるようにしたい」と話した。

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