島根県東部では、「線状降水帯」による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、午前5時過ぎに「顕著な大雨に関する気象情報」が発表された。
　きょう7日(水)は、島根県をはじめとした西日本から東日本の日本海側・東北南部で、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨が続く見込み。太平洋側でも雨の降る所が多く、記録的な大雨で災害の発生した熱海(静岡)周辺でも、日中に雨が降りそうだ。
　また、雨や曇りでも気温が高く、かなりの蒸し暑さになる所も多いので、体調管理にも留意して過ごしてほしい。

島根県に線状降水帯　きょうも日本海側を中心に大雨警戒

　本州付近に停滞する梅雨前線の活動は引き続き活発で、すでに、東北南部から北陸、山陰にかけて発達した雨雲がかかっている。特に、島根県では、線状降水帯により土砂災害などの危険度が急激に高まっているとして、午前5時過ぎに「顕著な大雨に関する気象情報」が発表され、日中にかけても、雨の降り方や、土砂災害や河川の増水などに厳重な警戒が必要だ。

　きょうは、島根県を含む中国地方・九州北部・北陸・東北で、雷を伴って、局地的に非常に激しい雨が降る見込みで、落雷や突風などにも注意が必要になる。 　さらに、太平洋側でも雨の降る所が多く、静岡県など東海地方では雷を伴って、雨脚の強まる所がある見込み。

10日(土)頃にかけて梅雨前線停滞　土砂災害などへの警戒続く

　あす8日(木)～10日(土)にかけても、東日本・西日本の日本海側を中心に大雨となりやすい状態が続く見込み。
　また、太平洋側でも、引き続き雨が降りやすい。熱海(静岡)をはじめ、これまでの大雨ですでに地盤が緩んでいる所では、今後、少しの雨でも土砂災害に警戒が必要だ。
　今後も、気象情報・自治体からの避難情報などに注意し、安全に行動できるうちに、早めの避難行動を取れるように備えてほしい。

きょうは小暑　気温・湿度ともに高く熱中症にも注意を

　きょうは二十四節気の「小暑」。本格的な暑さが始まる頃だが、関東から西日本にかけて、最高気温は30℃前後まで上がる所が多く、湿度も高いため、かなり蒸し暑く感じられそうだ。熱海(静岡)周辺でも30℃前後まで上がる見込みで、雨の降り方とともに、避難先での体調管理、捜索活動や復旧作業時の熱中症などにも注意してほしい。

（気象予報士・海老原美代子）