広島・大瀬良 3か月白星なし…最下位のチームで “奮投” の原動力は

まだ今季2勝の広島・大瀬良

勝ち切れなかった。広島の大瀬良大地投手(30)が6日のDeNA戦(マツダ)に先発し、7回3安打2失点の好投を見せた。ただ、投打がかみ合わなかった。4月9日の巨人戦で2勝目を挙げて以降、7戦連続で勝ちがない。

「すごくふがいない投球が続いている。それなのに連戦の初戦など、大事なところを任せてもらっている。何とか試合をつくれるような投球をしなければならない」とマウンドへ向かった大瀬良は、その言葉通りの投球を見せた。

3回まではパーフェクト。4回二死で佐野に安打され、オースティンに18号2ランを浴びた。それでも粘り強く投げ、それ以降の得点は許さなかった。「坂倉と話をして、ある程度強い気持ちを持って勝負できたかなと思います」と話した。

そんな大瀬良は4月16日に右ふくらはぎのケガで一軍選手登録を抹消された。時を同じくしてチームもゆるやかな下降線をたどり、順位を落としていった。そんなチームの姿を、復帰に向けての練習を行いながらもテレビで見ていたという。

そこにいられない悔しさ…。その時の思いを右腕は「立場的に離脱してしまうと(チームに)迷惑がかかる、その大きさというのもすごく感じていました」と明かす。エース、投手キャプテンとしてのそんな思いが今の大瀬良の原動力となっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社