サッカーの欧州選手権第20日(6日=日本時間7日)の準決勝で、イタリアがスペインを1―1からのPK戦の末に下し、2大会ぶりの決勝進出を決めた。
事実上の決勝戦と言われた一戦は、予想通りの激闘となった。ボールを支配されながらもイタリアは後半15分、FWフェデリコ・キエーザ(23)の鮮やかな右隅へのゴールで先制。ところがその後に追いつかれ、1―1のまま延長に突入し、勝敗の行方はPK戦にゆだねられた。
両チームとも1人目が失敗する波乱の展開も、その後にイタリアは3人連続で成功。スペインの4人目で登場したのが、後半35分に同点ゴールを決めたFWアルバロ・モラタ(28)だ。右を狙ったシュートをイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ(22)が好セーブし4―2で制した。
これで33戦無敗。ロベルト・マンチーニ監督(56)は「選手たちは特別なことをしたいと思い、それをやっただけ」と語り、2018年のロシアW杯出場を逃したアズーリ(イタリア代表の愛称)の完全復活に手応えをつかんだ。2度目の優勝がかかる11日(日本時間12日)の決勝では、イングランド―デンマークの勝者と激突する。