接種間隔を誤ってワクチン投与 体調に影響なし 長崎市

 長崎市は6日、市内の医療機関で入院患者の女性(69)に新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンを接種した際、1回目と2回目の間隔を適切な3週間ではなく、誤って2週間しか空けなかったと発表した。今のところ、女性の体調に問題は確認されていないという。
 市によると、女性は入院中の医療機関で6月21日に1回目を接種。本来なら今月12日に2回目を打つ予定だったが、5日に院内の接種が行われている部屋を訪れ、接種した。市は原因について、名簿や予診票による確認、チェック態勢が不十分だったとみている。同日に接種した別の15人に影響はなかった。
 接種間隔が短い場合、ワクチンの効果が十分に得られない恐れがあるとして、市は再接種の必要性を国に確認し、対応する方針。市新型コロナウイルスワクチン接種事業室は「他の医療機関でも起きないよう周知を徹底し、再発防止に努める」としている。

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