西武・松坂大輔引退に対し元監督・伊原氏「絶対に自分から降りない男。つらい決断だったろう」

2015年のソフトバンク春季キャンプで松坂と握手する伊原春樹氏(左)

7日に現役引退を発表した西武・松坂大輔(40)に対し、恩師で元西武監督の伊原春樹氏がコメントを寄せた。

【伊原春樹氏の話】私も西武のユニホームを着た松坂の雄姿を見たかった。去年、西武に復帰して松坂本人も古巣のマウンドで投げることを楽しみにしていたと思うけど、こればかりは「いたしかたないのかな…」というのが率直な感想です。

松坂は、とにかく投げたがり。私が西武の監督をしていた時も、先発登板時の7回、8回に「交代しようか?」と声をかけても「いや投げます」「まだ大丈夫です」と絶対に自分から「交代します」とは言わない選手だった。それだけに今回の決断はつらかったことだろう。野球人生の最後の最後に、自分からマウンドから降りる決断をしなければいけなかったわけだから。

今後については生活の拠点が(米国マサチューセッツ州)ボストンにあるわけだし、今すぐどうこうとは言えないけれども、あれだけの実力と人気を兼ね備え、人間的にも素晴らしい男。これまでの経験を指導者として生かしてもらいたいと思っている。

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