県営バス赤字が6億円に縮小 2020年度見込み 長崎県議会

 長崎県交通局(県営バス)は6日、定例県議会観光生活建設委員会で、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で約6億円の赤字になる見込みと報告した。3月の同委で約10億円の赤字見通しを示していたが、経費削減や感染第3波収束後の営業収益改善、国県市からの補助金増で縮小した。19年度は約2億7千万円の赤字だった。
 また、4月以降の運輸収入の状況について、山田博司委員(県民・島民の会)が質問し、柿原幸記乗合事業部長が説明。新型コロナの影響を受けていなかった19年同月比で、空港リムジンバスは4月が6割減、5、6月は8割減。一方、長崎市と大村、諫早両市を結ぶ高速シャトルバスは4、6月が19年と同水準で、5月は2割減だった。
 先月、長崎自動車(長崎バス)と連携協定を結び、長崎市内の路線バス維持に向け導入を検討している「共同経営」についても報告した。

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