日米通算170勝を挙げた西武・松坂大輔投手の現役引退が7日に発表されたことを受け、横浜高時代の恩師やチームメートらからも、ねぎらいの声が上がった。
1998年に甲子園の春夏連覇を成し遂げ、「平成の怪物」と呼ばれる社会現象をも巻き起こした松坂。プロ野球、米大リーグへと羽ばたく心身の土台を築いた横浜高元監督の渡辺元智氏(76)は発表前日に連絡を受け、「長い間ご苦労さん。今度会った時にでもこれからの話を聞かせてほしい」と伝えたという。
渡米したレッドソックス時代から故障に悩まされ、日本球界復帰後も苦しんだ。「栄光をつかんだだけでなく、挫折も味わった野球人生だった」と渡辺氏は振り返り、「横浜高の輝かしい歴史の礎を築いただけでなく、全国の子どもたちを野球のグラウンドへと導いてくれた。その功績は大きい」とたたえた。