江川卓氏が日テレ「Going!」卒業内定の衝撃報 気になる今後と絡む巨人監督人事

日テレの看板スポーツ番組卒業が内定した江川卓氏

プロ野球・巨人で活躍し、現在は野球解説者として人気の〝怪物〟江川卓氏(66)の去就に注目が集まっている。日本テレビの看板スポーツ番組「Going!Sports&News」でプロ野球解説を務めているが、9月をもって番組卒業が内定したというのだ。その一方で後任として大物たちの名前が浮上している。

「今回、江川さんが降板する一番の理由は本人の希望。体力的な問題もあるようです」(日テレ事情通)

巨人で大活躍した江川氏は、日テレスポーツ番組の顔と言っていい存在だ。1994年に始まりMCを務めた「スポーツうるぐす」から数えると、27年間も出演し続けた。そんな功労者・江川氏に対し、日テレは特に熱心な引き留め工作は行わなかった。

「一番は江川さんのギャラ問題です。これまでの功績から、出演者のなかで一番高くなってしまった。さらに若年世代の野球離れが進むなか、スポーツ番組を次世代に継承するために出演者の若返りは大きな課題だった。江川さんはそんな空気も察知し自ら降板の意思を示したのだと思います」(日テレ関係者)

江川氏が卒業した後の番組布陣だが、当面は現在の出演者でやりくりしていく見込み。その中でもMCのくりぃむしちゅー・上田晋也と並んで、ベースボールスペシャルサポーターとして番組の顔となっているKAT‐TUN・亀梨和也の役割が大きくなるという。

「いずれ亀梨が上田から番組MCを引き継ぐことを見据えて、野球だけではなくサッカーなど様々な競技のリポートなどをお願いしていく予定」(前同)

江川氏の卒業は内定しているのに、後任をあえて空席にしている理由は何なのか? そこには巨人監督人事が絡んでくる。今季はリーグ3連覇と日本一奪回を目指す原辰徳監督の3年契約最終年。

「仮に契約延長がなされなかった場合、次期監督の候補の一人としてあがっているのが高橋由伸元監督。もしも監督として再登板しない場合は、『Going――』で解説という話が出ています。それ以外にも引退を表明した松坂大輔は妻が元日テレアナウンサーの柴田倫世。当然名前が出ています」(前同)

それにしても江川氏の論理的かつ分かりやすい解説を「Going――」で聞けなくなるのは残念だが、「これまで通り日テレが中継するプロ野球の解説を依頼する予定。流ちょうでユーモアを交えた独特の解説は野球ファンの間で高い人気がありますから」(前同)

その一方で、タレント活動を本格化させるという。「公私にわたって付き合いがある笑福亭鶴瓶が全面バックアップするそうです。旅番組やトーク番組の露出が増えていきますね」(放送作家)

すでにバラエティー本格進出に向けて、〝お披露目番組〟も決まっている。秋に放送の「行列のできる法律相談所」で「江川特集」が組まれるというのだ。「歴代の巨人軍監督や選手、徳光和夫などが駆けつけることになりそうです」(前同)

スポーツニュース番組からバラエティー番組へ――60代半ばにして元祖・怪物の新たな人生がスタートする。

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