大谷に強敵現る 天才打者・ソトと大砲・ギャロがHRダービー参戦

日本時間7月8月、今年のホームラン・ダービーに参加する8選手が出揃った。大谷翔平(エンゼルス)、ピート・アロンゾ(メッツ)、トレイ・マンシーニ(オリオールズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、マット・オルソン(アスレチックス)に続く7人目となったのは若き天才打者フアン・ソト(ナショナルズ)。自身のSNSを通してダービー出場を表明した。また、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、大砲ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)がダービー参戦予定であることを伝えている。

大谷が優勝候補に挙げられている今年のホームラン・ダービーだが、強敵2人がダービーに加わることになった。22歳のソトは昨季ナ・リーグ史上最年少で首位打者(打率.351)に輝き、出塁率(.490)、長打率(.695)、OPS(1.185)の3部門で両リーグ最高の数字をマークした若き天才打者。今季はここまで74試合に出場して打率.277、10本塁打、39打点、OPS.832とやや物足りない成績にとどまっているが、47三振を上回る51四球を記録するなど、相変わらず打撃の質は高い。ナショナルズの選手が優勝すると、2018年のブライス・ハーパー(現フィリーズ)に次いで史上2人目となる。

一方、現在27歳のギャロは言わずと知れたメジャーを代表する大砲だ。2017年に41本塁打、2018年に40本塁打を記録し、メジャー史上初となる「通算100単打より先に100本塁打」という珍記録も達成。日本時間6月27日からの5試合で7本塁打を放つなど、今季は6月以降に大きく調子を上げており、ここまで81試合に出場して打率.234、21本塁打、48打点、OPS.881をマークしている。リーグ最多の107三振を喫しているが、66四球は両リーグ最多。決してむやみやたらに振り回すだけの打者ではない。レンジャーズでは、1989年にルーベン・シエラが同時優勝、1993年にフアン・ゴンザレスが優勝しており、ギャロは球団史上3人目のダービー制覇を目指すことになる。

今年のオールスター・ゲームは大谷と「3人のジュニア」(パドレスのフェルナンド・タティスJr.、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.)が注目されているが、この4人のうちホームラン・ダービーに出場するのは大谷だけ。タティスJr.とゲレーロJr.を筆頭に、ダービー不参加の意向を示す選手が多く、ダービーの盛り上がりが心配されたものの、最後に大物2人が加わり、出場8選手が出揃った。

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