【東京五輪】緊急事態なのに開催 コーツ氏の衝撃発言「イエス!」がまさか現実に…

余裕の表情で視察するIOC・コーツ調整委員長(ロイター)

あの〝はったり〟が現実になる。東京五輪開幕まで2週間に迫る中、東京都では4回目の緊急事態宣言が決定的。8日にも宣言され、それを受けて国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委、政府、東京都、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者協議で観客上限の見直しが行われる。無観客開催が濃厚な情勢となっている。

国民が多くの制約を強いられる緊急事態宣言中に五輪開催。この〝矛盾〟に対し、国内では強い反発が出ている。思い出されるのは今年5月、東京五輪の準備状況を監督するIOCのジョン・コーツ調整委員長(71)の衝撃発言だ。会見で「東京に緊急事態宣言が出されていても開催するのか?」と問われると、自信満々に「答えはイエスだ」と断言。耳を疑う発言に批判は殺到し、上から目線で傲慢な姿勢に対して〝はったり男爵〟との異名もついた。

あれから2か月、一度は緊急事態宣言が解除されたものの、またも後戻り。「あり得ない!」と批判された発言がまさかの現実になろうとしている。

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