【ボクシング】寺地拳四朗 2022年にV15達成で“具志堅超え”へ!

寺地拳四朗

日本記録は2022年に達成見通し――。WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が、V9戦(9月10日、京都市体育館)で同級1位で日本同級王者の矢吹正道(28=緑)を迎え撃つ。具志堅用高氏が持つ国内連続最多防衛記録のV13に近づくためにも負けられない一戦へ「絶対KOで勝って地元の皆さんに喜んでもらえる試合をしたい」と気合十分だ。

実父で所属ジム会長の寺地永氏(57)は「(矢吹は)インファイターをイメージしていたが、関係者の話では“待ち”のボクシングをするという。リーチも長いし、強い選手」とカウンターを得意とする挑戦者を警戒する。しかし「右肩上がりで、さらにここから伸びていくような勢いのある選手だから、ここでしっかり勝って出る杭は打っておく必要がある」と息子に明確な実力差を見せることを要求した。

またV13については「今年は3試合やりたいとプロモーターにも要望している。10回防衛が今年の目標。そしてコロナ禍の終息、円滑なマッチメークができれば来年中には達成したい」と青写真を描いた。その先については「本人は口にしないが、減量の厳しさもあるはず。本人が目標とする15回を達成すれば、一つ区切りをつけてもいいのでは」。フライ級への転向だけでなく、現役続行なども含め慎重に検討するというのだ。

果たして思い通りに防衛を重ねていけるのか。まずはV9戦を確実にクリアしなければならない。

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