現在妊娠中のホールジー、新作アルバムのジャケット写真をメトロポリタン美術館で初公開

Photo: Lucas Garrido

ホールジー(Halsey)が、新作アルバム『If I Can’t Have Love, I Want Power』を2021年8月27日に発売することを発表、あわせてジャケット写真を公開した。今回の新作アルバムは、ナイン・インチ・ネイルズのメンバーであり、映画音楽の作曲家でもあるトレント・レズナーとアティカス・ロスがプロデューサーとして参加している。

新作のジャケット写真は、世界3大美術館のひとつであるメトロポリタン美術館で初公開。現在第一子を妊娠中のホールジーは、金色の巨大な玉座の上に座り、宝石をちりばめた王冠をかぶり、胸をはだけさせ、幼い子供を抱いている。彼女の堂々としたポーズは、ニューヨークのメトロポリタン美術館のホールに並ぶ無数の王族の肖像画にぴったりの1枚となっている。

合わせて実際にホールジーがメトロポリタン美術館を回り、最後にジャケット写真を紹介する動画も公開となった。

<ホールジーがメトロポリタン美術館をまわる動画>

ホールジーは、インスタグラムでこのアルバムやアートワークについて次のようにコメントしている。

「このアルバムは、妊娠・出産の喜びと恐怖をテーマにしたコンセプトアルバムです。この数ヶ月の私の旅の感情をカバーアートで伝えることは、私にとってとても重要でした。聖母と売春婦という二項対立。性的な存在としての私と、子供のための器や贈り物としての私の体は、平和で力強く共存できる2つの概念だということです。この数年、私の身体は様々な形で世界に属してきましたが、このジャケット写真は私の自律性を取り戻し、人間としての生命力としての誇りと力を確立するための手段なのです」

「このジャケットは、妊娠中や産後のボディを美しく、素晴らしいものとして称賛するもの。産後の体や授乳にまつわる社会的偏見をなくすには、まだまだ長い道のりがあります。これが正しい方向への一歩となることを願っています」

*ジャケット写真左胸「■」の修正は編集部によるもの

ホールジーは、これまでのキャリアにおいて、アルバム、シングル、フィーチャリングで参加した曲など、全米だけで売り上げは6,000万枚を超えている。全世界では、シングル枚数で換算すると1億5000万枚以上を売り上げている。

ホールジーは、クリエイティブな限界に挑戦し続けており、その影響力とインパクトを音楽以外にも拡大。昨年発売した彼女の初の著書『I Would Leave Me If I Could: A Collection of Poetry』は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに掲載されている。

また彼女は、TIMEの「2020年に最も影響力のある100人」に選ばれた他、AMA、MTV VMA、GLAAD賞、ソングライターズ・ホール・オブ・フェイムのハル・デイヴィッド・スターライト賞、CMTミュージック・アワードなど、20以上の賞を受賞している。

Written By Sam Armstrong

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