長崎医療圏 第5波に備え178床に拡充 「緊急時」コロナ専用病床

 長崎県は8日、新型コロナウイルス感染が再拡大する「第5波」に備え、長崎市を中心とする長崎医療圏の専用病床数を拡充したと発表した。「緊急時」の対応として従来より2床多い178床を確保し、県内全体で490床となる。
 同医療圏では今春以降の「第4波」時に入院患者数が確保病床数を上回り、圏外の医療機関への広域搬送を迫られた。その後、県は専用病床の積み増しを検討していた。
 今回は、感染状況に応じた5段階の「フェーズ」ごとに病床数を拡充。最も低いフェーズ「0」から「2」までは、利用実態に合わせて1床ずつ増やした。感染拡大期の「3」は17床増の94床に、感染まん延期の「4」は7床増の147床とした。感染まん延期で患者が急増する「緊急時」は178床を確保した。現在のフェーズは「3」。
 無症状者や軽症者が入る宿泊療養施設も、従来はフェーズに関わらず一律384部屋を確保していたが、今後はフェーズに応じて部屋数を変動させる。フェーズ「0」は387部屋、「4」と「緊急時」は433部屋を確保する。

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