川棚がコールド発進 エース森田大 流れつくる 第103回全国高校野球長崎大会 第1日

【1回戦、長崎東-川棚】6回を3安打無失点と好投した川棚のエース森田大=ビッグN

 開幕戦を制したのは川棚。打線は8得点、守備は零封のコールド発進で、第1シード大崎との2回戦へ弾みをつけた。本田監督は「雨で開始も遅れた中、落ち着いていた。やってきたことが少しずつ花開いている」と及第点を与えた。
 流れをつくったのはエース森田大。「逆に怖いくらい珍しく緊張しなかった」と初回、2三振を含めて10球で3人を仕留め、直後の4得点につなげた。右打者の外へ逃げるスライダーやカーブでカウントを整えたことで「あまり走っていなかった」という直球も引き立てた。6回を3安打無失点で役目を果たすと、攻撃陣も「自分の好きな球を強く振ること」をテーマに次々と快音を響かせた。
 大崎とは4月の練習試合で0-4で敗戦。厳しい戦いも予想されるが、勝負できる力は示した。森田大は「こっちは1試合やっているから入りやすい。自分が抑えることが絶対条件。挑戦者の気持ちを忘れず、初回からチームで攻めていく」と気を引き締めていた。


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