GMの「ボルトEV」で火災事故 LG製電池の全面交換リコール可能性も

米ゼネラルモーターズ(GM)のシボレー・ボルトEV(BOLT EV)で火災事故が発生した。

8日(現地時間)、米国電気自動車専門メディア「エレクトリック」などによると、1日、米国バーモント州で充電中のボルトEVで火災が発生した。韓国各紙も報じた。

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エレクトリックによると、当会社の持ち主は事故前日の6月30日午後7時ごろ、バッテリーを充電するために家の近くにある充電ステーションに駐車して充電器をセット。翌日早朝に異常な音が出たため、持ち主が家から出たところ、ボルトEVの後ろから煙が出て警報が鳴り始めた。消防士が出動し鎮火。車の一部が破損したが負傷者は出なかった。

事故車は、過去2018年11月に出荷された2019年型ボルトEVで走行距離は約4万マイル(6万4,373km)である。この車両は、昨年11月に発表されたソフトウェアの更新リコール対象に含まれていた。

(画像:ボルトEVの火災について報じるエレクトリック紙=当該記事キャプション)

GMは昨年11月からボルトEVの潜在的な火災の危険性を軽減するために、バッテリーの充電を完全充電容量の90%に制限するソフトウェアを適用するリコールを進めてきた。リコール対象は韓国で生産されたLGエナジーソリューション(LGES)の高圧バッテリーを装着した2017〜2019年型ボルトEV 6万8,667台で、このうち5万932台が米国に存在する。しかし、リコール後の火災事故が今回で3件目となった。

ボルトEVと同じLGのバッテリーが搭載された現代自動車の「コナEV」も火災が多数発生しバッテリーの全面交換リコールを進めている。ボルトEVについても同様のリコール措置を行う可能性がある。

現代自動車は「コナEV」のリコールを受け、最新のEV「アイオニック5」にはSKイノベーションのバッテリーに搭載した。LGエナジーソリューションは火災原因について自社製バッテリーの直接的原因について否定している。

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