アッキャマン〝帰還〟の7勝目 阪神・秋山が巨人打線を7回途中1失点の粘投

充実した表情でインタビューに応じる阪神・秋山

阪神・秋山拓巳投手が9日の巨人戦(甲子園)に先発登板し、7回途中を6安打1失点。4―1と阪神がリードした7回表に猛烈な雨が降り、試合がそのままコールドとなったことで7勝目(4敗)をマークした。

中4日のマウンドで臨んだ大切な首位攻防戦の初戦。身上とする制球も冴えわたり、与四死球もゼロ。前回登板の広島戦(4日、マツダ)では3回4安打2失点で交代を命じられる不本意な投球内容とあって、悔しさを晴らしたい気持ちも非常に強かった。

秋山は「とにかく意地を見せたろうと思って4日間練習してきた。勝てて良かったです。久々にしっかり低めへ真っすぐを制球することができた。これを引き出しに後半戦へ臨んでいきたい」と前半戦最後のマウンドを振り返った。

右腕の力投で2位・巨人とのゲーム差は3・5に広がった。矢野監督も「ボールもよく伸びていたしアキの良さが出ていった。スピードガンが速く出るわけじゃないけど、打者からすると速く見えるんだろうね。ストレートが良かったね。見逃し三振も多かった」と背番号46を称賛。力強さと繊細さを絶妙なバランスで併せ持った「アッキャマン」の帰還に目を細めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社