ヤクルト・高橋奎二 7回9Kと好投も3勝目ならず

自身に白星こそつかずも7回1失点と好投したヤクルト・高橋奎二

ヤクルト・高橋奎二投手(24)が、9日の広島戦(神宮)に先発し7回1失点、9奪三振の快投を見せたが3勝目はならなかった。

今季初の神宮のマウンドに上がった高橋は初回、先頭の菊池を149キロの直球で空振り三振を奪うも、長野、鈴木誠、坂倉に単打を浴び、いきなり二死満塁としてしまう。しかし売り出し中の6番・林を三振に斬って取りピンチを脱した。

その後、高橋は最速150キロの直球を軸に、100キロ台のカーブを織り交ぜ打者を翻弄。この日は制球も冴え、四球は1つも与えなかった。

4回には先頭の4番・鈴木誠に一発を浴びたものの大崩れしなかった。6、7回は走者を二塁まで進められるも本塁は踏ませず、2―1と1点のリードを守ったまま7回で降板した。

しかし、8回に後続が逆転を許し、自身の白星こそ逃したが、9回に内川の適時打でサヨナラ勝ちした。

試合後、高橋は「立ち上がり少し緊張もあり、力みが出てしまってコントロールを乱してしまいました。2回以降は前回登板の反省も思い出し徐々に自分の投球をすることができました」と振り返った。

試合後、高津臣吾監督(53)は「前回、力みすぎて本来の投球はできなかったですけど今日は良いピッチングだった」と力投の左腕をたたえた。

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