【新日本】ブランニュー棚橋 コロナ禍からの再生計画「9月の西武ドームでお披露目します」

棚橋は標的をKENTAに定めた

新日本プロレスの棚橋弘至(44)が「再生計画」への決意を明かした。目下「100日計画」でダイエッ…いや肉体改造を進めており、暗黒時代の新日本を救った2000年代の自身の姿に戻ると宣言。当面のリング上の標的をKENTA(40)に定め、トップ戦線への返り咲きを誓った。

5月の福岡大会でNEVER無差別級王座から陥落後、王座戦線に絡めていない棚橋は10、11日の札幌2連戦でKENTA率いるバレットクラブと激突する。

IWGPタッグ王者のタイチ(41)からはオカダ・カズチカ(33)と組んでのタッグ王座戦線参入を呼びかけられた。「シングル、タッグにこだわっている余裕はないですから。目の前にぶら下がっているニンジンはすべてかじる気持ちですよ」と否定こそしなかったものの、まずは目の前の敵に全神経を注ぐ構えだ。その上で「この中だったら狙いはKENTA選手ですよね。直近のシングルマッチで負けてる。あの試合で1歩も2歩も後退してしまっているので。リベンジロードは見据えてますよ」と、昨年11月の大阪大会でのIWGP・US王座挑戦権利証争奪戦で敗れた相手をターゲットに指名した

定期的に太って精彩を欠いてきた近況を猛省し、5月23日から「100日後に仕上がる棚橋」なる計画を開始して肉体改造に着手している。「最重量期からマイナス5キロまでは来ました。9月1日に仕上げようと思って、逆算してスタートしてるので。(同4、5日開催の)西武ドーム(埼玉・メットライフドーム)では“ブランニュー棚橋”が出ます」と復活への自信をのぞかせる。

思い描くのは2000年代に団体を再興させた自身の姿だ。新日本は昨年からコロナ禍によって苦境が続いているが、棚橋は「みんな諦めたくないんです。そういう空気が控室でも充満している。今、新日本プロレスは一致団結している気がして。そういう状況って燃えるんですよ」と逆境に奮起。再び業界の救世主となる誓いを立てる。

当時はあらゆる場所で自己暗示のように「(団体を立て直すのは)俺しかいない」と独り言を繰り返していたという。「あの意識の高いころの棚橋が戻ってきたんです。どれだけ忙しくてもプロモーション、試合、練習、一個も手を抜かずにやっていた。『またやれ』と言われて『もうできない』と思ってしまったこともあったんですけど…今だったらできます!」

沈んだままでは終われない。棚橋がエース復権への第一歩を北の大地から踏み出す。

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