「エンゼルス・大谷翔平のための祭典だ!」MLB公式サイト球宴選手格付け発表 3人のジュニア抑えて1位

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

米大リーグ機構(MLB)公式サイトは9日(日本時間10日)に今年のオールスター戦(13日=同14日・デンバー)の開幕が迫る中、「だれが明るく輝くか? オールスター全員のランキング」と題して出場選手の格付けを発表した。1位はエンゼルスの大谷翔平投手(27)だった。

大谷はMLB史上初となるDHと投手の両部門で選出され、リアル二刀流が期待される。前日恒例の本塁打競争への出場が決まっており、米メディアが「今年は大谷のための真夏の祭典」と大注目するゆえんだ。

同サイトは「彼が彼に対して投げる方法があるとしたら、時空の連続性をねじ曲げる必要がある」とコメント。現実世界では不可能だが、打者・大谷が投手・大谷をどう攻略するか、ファンなら興味はあるだろう。いずれにせよ、大谷の登場場面が今年のハイライトになることに疑いはない。

2位はパドレスのフェルナンド・タティス内野手(22)。「実際にトップ5をランキングするのは不可能かもしれない。あなたのランキングはもっと上かもしれない」とファンによっては大谷を上回る関心を集めることも想定した。

次いで3位には「すでに父親と同様エキサイティングな選手。まだ22歳だが」とブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)を選んだ。4位はブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(23)。前半戦のメジャーを盛り上げた「二刀流」と「3人のジュニア」が順当に選ばれた。

今年のオールスター戦にはパドレスのダルビッシュ有投手(34)と、マリナーズの菊池雄星投手(30)も選出された。日本人選手3人が選ばれるのは2014年以来、3度目。ダルビッシュは右股関節周辺や腰の張りのため登板しない可能性もあるが、「結局のところスネルはエースでなかった。そのタイトルはダルビッシュのもの」と20位に。菊池は54位以下の「その他」とした。

選出されながら辞退したメッツのエース右腕デグロムや、負傷者リストに入っていてプレーすることが難しいエンゼルスの主砲トラウトらは除外されている。

大谷が本塁打競争で優勝し、オールスター戦でMVPに輝く活躍をすれば、MLBの枠を超えて全米でのブレーク必至だ。(沢田敏典通信員)

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