【東京五輪】4%の〝生き残り〟チケット ネット大騒ぎ「ビートルズを超える!」

観戦チケットが”ビートルズ級”のお宝に!?

東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、五輪の観客数制限の決定を受けて、観戦チケットの再抽選結果を公表した。

8日の5者協議で1都3県(東京、千葉、埼玉、神奈川)の全会場無観客開催が決定。さらに9日夜には札幌ドームのサッカー男女1次リーグも全て無観客となったため、北海道会場の再抽選はなくなり、福島のソフトボールと野球、宮城のサッカーの4セッションのみが再抽選の対象となった。

五輪チケットは2年前に大争奪戦を繰り広げたが、前代未聞の事態によって有観客は宮城、福島、茨城(学校連携プログラム)、静岡の29セッション。実にフルスタジアム時の4%となってしまった。

この激レアチケットに今、好奇の目が注がれている。無観客の〝網〟をかいくぐり、さらに再抽選も勝ち抜いたチケットがSNSでアップされると「これは希少価値だ」「将来のプレミア化は間違いない!」「ビートルズ日本公演のチケットを超える」との声が噴出。数々のお宝グッズを扱う古物店の男性は「付加価値がつく可能性は十分にあります。綺麗な状態で保管しておくといいでしょう」と話す。

1966年に来日して社会現象にもなったビートルズ。武道館公演のチケットはオークションサイトで40万円前後で落札されている。専門家は「半券の方が価値が出る」といい、仮に観戦せず保管すれば数十年後にもっとプレミアがつくかもしれない。五輪史上初めて1年延期し、ほぼ無観客開催となり、その上に史上最も歓迎されなかった大会の〝生き残り〟チケット――。これだけ条件が揃えば〝ビートルズ超え〟も決してあり得ない話ではなさそうだ。

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