【東京五輪】観客上限決定で一部の観戦チケット再抽選 約91万枚が無効に

開閉会式が行われる国立競技場

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は23日、東京大会の観客上限数の決定に伴って一部の観戦チケットの再抽選を実施し、7月6日未明に公式サイトで結果を公表すると発表した。

21日の5者協議で観客上限について「50%以内、最大1万人」と決定。これにより上限を超えて販売済みのチケットの再抽選が必要となった。対象となるのは開閉会式、陸上、野球、サッカー、ゴルフ、近代五種、7人制ラグビー、ソフトボール、サーフィンの計97セッション。抽選で外れた約91万枚のチケットは無効となり、払い戻しの対象となる。払い戻しの受付は7月6日から15日の午前11時59分まで。払い戻しは7月26日まで行う。返金は大会終了後に行われる。

再抽選の対象は全体の1割強で、8割以上は上限に達していない。新型コロナウイルス禍前に448万枚を販売していたチケットは1年延期による払い戻しで現在は約363万枚。ここから約91万枚を削減する。

一方、関係者向けのチケットは当初の約170万枚から約120万枚を削減し、約50万枚となる見通し。関係者向けのチケットの対象は関係自治体、ホストタウン、IOC、各国・地域のオリンピック委員会(NOC)、日本オリンピック委員会(JOC)、国際競技連盟(IF)、国内競技団体(NF)、放送権者、メディアを含むパートナー企業、旅行ツアーの事業者、ホスピタリティー事業者などの組織が含まれている。

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