【名古屋場所】関脇御嶽海が大栄翔破り2敗堅守「ダークホースのままでいい」

2敗を守った御嶽海

大相撲名古屋場所7日目(10日、愛知県体育館)、関脇御嶽海(28=出羽海)が幕内大栄翔27=追手風)を下して2敗を守った。序盤から激しい突っ張りの応酬となったが、最後は冷静にはたき込んで5勝目。取組後は「中に入って前に持っていきたかったけど、何とか白星を取れた。しっかり体が動いて土俵を丸く使えた」と満足げに振り返った。

2年ぶりの名古屋場所は長野出身の御嶽海にとって〝準地元〟での戦い。2度の優勝の実績から「大関候補」とされながら、いまいち波に乗り切れない場所が続いていただけに「いい成績で終わりたい」と強い決意を見せていた。

前日の黒星で全勝を続ける横綱白鵬(36=宮城野)、大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)との賜杯争いから一歩後退。ここから巻き返してスポットライトを自身に当てさせたいところだが「浴びたくない。ダークホースのままでいい」と口にしていた。

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