大相撲名古屋場所6日目(9日、愛知県体育館)、6場所連続休場明けで進退をかける横綱白鵬(36=宮城野)は、幕内北勝富士(28=八角)をはたき込んで初日から6連勝を飾った。
取組後は相手の当たりに対し「とっさに引いてしまった。(当初の狙いは)中に入ってつかまえたいというのがあったんだけど。でも体は覚えているね」と胸を張った。
相手の動きに合わせ瞬時に反応できるほど、相撲勘が戻ってきているようだ。幕内後半の高田川審判長(54=元関脇安芸乃島)は「本当は前に出られたらいいんだろうけどね。でも内容よりも白星が一番」と評価した。
7日目(10日)の相手は幕内翔猿(29=追手風)。5日目(8日)には大関正代(29=時津風)を破るなど侮れない相手だけに、白鵬は「大関も倒しているし、気を引き締めていきたい」とすぐに視線を前に向けた。